公開履歴
多様な薬

性病は性行為の相手との間で伝染するので、もしも自分が感染していた場合には必ず相手も同じ病気に罹っていることになります。性感染症は治療をして完治したとしても終生免疫を獲得することができないので、再び感染する恐れがあります。自分一人だけが治療をして完治させたとしてもパートナーが治療を受けていなければ、再び同じ相手から病原菌に感染して再発する恐れがあるので注意が必要です。再発を防ぐためには、パートナーと一緒に治療を受けることが必須です。

クラミジアは感染力が高い性病

クラミジア感染症は日本で最も患者数が多い性病で、特に若い女性の間で蔓延しています。日本国内で人口全体の感染者数の割合は約10%で、産婦人科で妊婦の検査をしたら6人中1人が感染していたというデータもあるほどです。クラミジアの感染者・患者数が多い理由として、発症しても自覚症状が出にくいので気づきにくいことが考えられています。自分の病気に気づかない間に他の人にうつしてしまっていた、というケースは少なくありません。これに加えて、他の性病と比較すると感染力が非常に強いという理由も考えられています。

一般的に伝染病は細菌やウイルスなどの病原体が人から人に伝染して感染することで発症しますが、病原体の種類ごとに生存できる環境などに違いがあります。病原体の性質によって感染経路や感染力が異なり、感染症の種類ごとに伝染のし易さに違いがあります。例えばエイズを引き起こすウイルス(HIV)は感染力が非常に弱く、健康な人であれば1回の性行為で感染する確率は0.1~1%程度であると見られています。感染力が低い理由ですが、HIVウイルスは人体を離れて水中や空気中に放出されると短時間で活性を失ってしまいまうからです。クラミジア感染症はエイズのように死に至るような病気ではありませんが、病原体が人から人に伝染する力が強い性病のひとつです。

1回の性行為でクラミジアが相手にうつる確率ですが、50%といわれているほどです。産婦人科の専門医によっては、1回の性交で約70%の確率で伝染すると考えている人もいます。正確な統計データは存在しませんが、HIVなどの他の病原体と比較するとクラミジアは非常に感染力の強いと考えられています。

病原体のクラミジア・トラコマチスはウイルスよりも少し大きい細菌で、他の細菌と比較するとかなり小さいことが知られています。細菌は細胞内にエネルギーを生み出したり体を作るためのタンパク質を合成するための器官(リボソーム)を備えているので、宿主の細胞を離れてもある程度の期間は単独で生存することが可能です。クラミジア・トラコマチスは非常に弱く、宿主の細胞内に寄生しなければ生き続けることができません。寄生することができるのは粘膜の細胞に限られていて、性器・泌尿器・直腸・咽頭部(のど)・眼球などの粘膜に感染します。病原菌が寄生した粘膜の細胞と接触をすることで、クラミジアは人から人に伝染すると考えられています。

性行為で伝染するHIVであれば、病原体は血液・性分泌液・母乳に多く含まれることが知られています。血液や体液が傷口に触れなければ、伝染は起こりません。粘膜同士が触れたとしても、皮膚に傷がなければHIVに感染するリスクは低いと考えられます。

クラミジアの病原体が多く含まれているのは、粘膜の細胞内です。そのため、性行為で射精をしていなくても粘膜同士が接触するだけで簡単に他の人にうつしてしまいます。血液や体液に触れないようにしても、粘膜が接触することで簡単に伝染します。皮膚に傷がなくても粘膜が触れるだけで相手にうつしてしまうので、1回の性行為でも高い確率で感染してしまいます。

クラミジアの病原体は性器や泌尿器以外の粘膜にも感染することが知られていて、直腸や咽頭部の粘膜から他の人に伝染するケースも珍しくありません。肛門や口を使った性行為であれば妊娠の可能性がありませんが、これらの粘膜が性器と触れるだけで簡単に感染してしまいます。

パートナーとのピンポン感染に注意

インフルエンザなどの病気は、発症して完治した後は免疫を獲得することができます。免疫を獲得したら、同じ種類の病原体に感染したとしても発症することがありません。インフルエンザを含めていくつかの伝染病は完治後に免疫を獲得すると再発しなくなるので、ワクチン接種を受けて人工的に免疫を獲得することで病気を予防することができます。性病の中にも、一部はワクチン接種をすることで予防することが可能です。

クラミジア感染症は伝染病ですが、病気に罹って完治した後も免疫を獲得することができません。このため、治療後に再び感染すると再発してしまいます。免疫を獲得することができないので、ワクチン接種で予防することはできません。性的パートナーがいる場合には、相手も同じ病気に感染している可能性があります。何かのきっかけで自分がクラミジアに罹っていることが判明して病院で治療を受けた場合、完治した後に同じパートナーと性行為をすると再び病気をうつされてしまうことになりかねません。

もしもパートナーに病気をうつしてしまった後に病院で治療を受けた場合、治療した後に同じパートナーと性行為をしてうつされてしまう場合があります。性病は交互に治療を受けて病気を治したとしても、パートナーに感染させることで何度もお互いに何度も病気をうつしてしまうケースが考えられます。このように片方が治療した後もピンポンのようにお互いに病気をうつし合ってしまうことを、ピンポン感染と呼びます。

ピンポン感染を防ぐためには、自分が病気に罹っていることが判明したら相手にも知らせて検査を受けてもらうことが大切です。もしも2人で同じ病気に感染していた場合には、同時に治療してお互いに完治するまでは性交渉を避けるべきです。どちらか片方が完治していないのに性交渉をすると、完治した相手も再感染してピンポン感染が起こってしまいます。

高校生や大学生の間では、友人同士のグループ内で気軽に性行為をするケースがあります。複数の相手と気軽にセックスが行われることも、若い人の間でクラミジアが蔓延している理由のひとつとして考えられます。グループ内の誰かがクラミジアに感染したら、すぐに全員に伝染してしまいます。治療をして完治しても、すぐにグループ内の誰かからうつされて再発してしまう恐れがあります。自分やパートナーが複数の相手とセックスをしている場合に病気に感染していることが判明したら、全員が同時に治療を受けて完治させなければなりません。

ピンポン感染を防ぐためには、自分がクラミジアや他の性病に罹っていることがわかった際にパートナーにもすぐに伝えることが大切です。パートナーにも検査を受けてもらい、陽性反応が出たら一緒に治療を受ける必要があります。中には人間関係のトラブルを恐れて性病に罹っていることを黙っている人もいますが、相手に知らせずに自分だけで治療を受けてもすぐに再発してしまうでしょう。

生殖器官の構造は男性と女性で異なるので、性病の症状は男女で違う場合があります。クラミジアも男性と女性では自覚症状が違うので、男性だけが病気に気づくケースも少なくありません。性病は男女で症状が違うことから同じ病気に感染していることに気がつかない場合があり、発見が遅れてしまう恐れがあります。性病のピンポン感染を防ぐためには、病気の症状や特徴についての正しい知識を身につけておくことが大切です。

記事一覧
クラミジアを放置すると不妊のリスクが高まる!

性器クラミジアは発症しても男性・女性ともに症状が軽いので、違和感や痛みなどの自覚症状が出ても放置して...

2019年12月04日
ジェネリック医薬品のアジーを通販で買う方法

ジスロマックは1回飲むだけで性器クラミジアを完治させることができ、副作用が出にくくて安全性が高い薬で...

2019年11月30日
ジスロマックはクラミジア治療の第一選択薬

クラミジア感染症は細菌に感染して起こる病気なので、抗菌薬を服用して治療をすることができます。性器クラ...

2019年11月27日
クラミジアは基本的に自然治癒しない

性器ヘルペスや軽度のカンジダ症であれば、発症して放置しても自然治癒するケースが少なくありません。ただ...

2019年11月25日